いきものみかけたけしきのくみあわせ

どんなツール?


こんなところで

こんないきものが

こんなことをしていたよ

 

観察体験を景色といっしょに共有

こんなところだから

こんないきものがいて

そんなことができるんだね

 

景色と生きもののつながりを共有

景色を共有する

コミュニケーションツールです

目的


  • 自然環境に関わるワークショップ、講座
  • 自然観察会
  • 地域コミュニティの集まり
などで、
  • 生きものだけでなく周りの景色にも感覚を向ける
  • 他の人の観察体験を参考に、景色への着眼点を増やす
  • あらゆる景色の中に生きものの暮らしがあることを知る
  • 多様な景色と多様な生きものが支え合う関係の一端を知る
  • 生きものと景色から、地域の特徴を知る

これらの学びにつながることを、目指しています。

使い方


景色のパーツを折れ線に従って折り、

でっぱりを切れ込みに入れ、立たさせます。


とある1種の生きものについて

  • どんなところで
  • どんなことをしていたか

を、たくさん思い出しましょう。


その思い出したことに近い景色を、たくさんある景色のパーツの中から3つ、あるいは4つ選んで、T字路マップに置きましょう。

 

すると、あなたならではの

 

「〇〇を見かけた景色」ができあがります。

 


景色のイラストには木や草、花なども描かれていますが、あえてはっきりとした種類は描いていません。

 

「この木がこの種類だったら」

「この草がこの種類だったら」など

自由に想像してみましょう。


できあがった組み合わせを他の人に見せて、

  • こんな生きものが、
  • こんなところで、
  • こんなことをしていたよ。

と、紹介しましょう。


  • なんでここにいたのかな?
  • なんでここでこんなことができたのかな?

と、いうことも考えてみて、

  • もしかしたら……かもしれないね

と、言葉にしてみましょう。

 

 研究ではありませんから、しっかりとした根拠はなくてかまいません。

気軽に、自由に、どうぞ。


一通り紹介が終わったら、
  • この景色の組み合わせには、他にどんな生きものがいるかな?
というのも話し合ってみましょう。

ツールを作った理由


「よそみっこ」が実施してきたワークショップ・や講座では、生きもののペーパークラフトの作成時に「よそみっこがその生きものを見た景色」の写真を見せながら、生きものと景色の関わりについてお話しをしてきました。
継続していく中で、
  • 写真では情報量が多く要点が絞りにくいこともある
  • 限られた枚数の写真では、景色の多様性、地域の生態系の多様性、その地域らしさを表現しづらいこともある
  • できれば1枚の写真/イラストで、その生きものにとって大事な場所(営巣・採餌・ねぐらなど)を収め、一目で伝わるようにしたい
  • 参加者から図鑑や動画などで知った情報を発言してもらうのではなく、「自分はその生きものをこんなところで見た!」という自分自身の経験を発言・共有してもらえるようにしたい。それが発言者と講師の間だけではなく、他の参加者にも伝わりやすいようにしたい
  • 自然に興味関心のある人たちがどの様に生きものと景色を捉えているかを、そうでない人にも伝わりやすいようにしたい
などの課題を感じており、このツール作成に至りました。

現段階では、「よそみっこ」が紹介することの多い下記の生きものの組み合わせを作ることを想定し、「よそみっこ」がいつも歩いている地域を参考に景色のパーツを描き出しています。

スズメ・メジロ・シジュウカラ・ツバメ・ハクセキレイ・セグロセキレイ・キセキレイ・モズ・オナガ・ゴマダラチョウ・アゲハ・クロアゲハ・ハグロトンボ・ギンヤンマ・クロスジギンヤンマ・ニホンアマガエル・ホンドタヌキ(2022.08.17)

今後、

  • 景色のパーツの種類を増やし、景色と生きものの多様性を表現できるようにしたい
  • より多くの生きものの「景色の組み合わせ」を作れるようにしたい
  • 「景色の組み合わせ」の集合知をつくりたい

と考えております。